Fabtotum トラブルシューティング
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FABtotum は Feeder が弱い?
いろいろプリントしてみたところ、プリント途中にフィラメントが出てこなくなることが多発しました。
当初は温度設定が悪くてノズルが詰まってるのかと思っていたんですが、 ガイドチューブをエクストルーダから外してJOGでフィラメントを出そうとしても フィーダが空回りしてフィラメントが動かない状態で、 ノズルではなくフィーダに問題がありました。 Forumを検索してみたところ、フィラメント送り出しの際に抵抗が大きいと そのようなことが起きやすいようです。
発生しにくくするには
- ノズルとベッドの間隔を詰め過ぎない
- エクストルーダの温度を十分に上げる&ファンを回す
- プリント速度を遅くし過ぎない
- フィーダ+エクストルーダ間の抵抗を下げる
(フィーダユニットを分解して位置を変えるなど)
とすればいいそうなのですが、 まだまともに動作する設定は未確認。
参考: <http://forum.fabtotum.cc/showthread.php?1708-Printer-does-not-print- feeder-quot-disengages-quot-filament-stops-extruding-head- clogged&highlight=feed>
フィラメントが出てこない
Fabtotumのフィーダがdisengageする問題を解消するために吐出時の抵抗を下げる方法(具体的にはエクストルーダの温度を上げたり、吐出速度を上げたり )を試していたところ、またもやフィラメントが出てこなくなりました。
いつもはここでフィーダがdisengageしているのですが、 今回ばかりはフィーダから空回りする音が聞こえていまして、 どうもエクストルーダ側に問題が発生した模様。
いつも通りフィラメントを一度抜いて、 ノズル内の溶けたフィラメントを上から針金で押し出そうとしたのですが、 どうも溶けてないフィラメントが詰まってしまったようで にっちもさっちもいかなくなりました。
仕方がないのでエクストルーダを分解してみてみると ジョイントの入り口にフィラメントが。
エクストルーダの構成部品
メインの基板
ジョイント部分拡大
ジョイントも外してみるとノズルの入り口にダマができていました。
ノズルの入り口部分拡大
これを引き抜いてようやく復旧。こんな形で詰まっていました。
文章にするとこれだけなんですが、 エクストルーダのガワを止めているねじがタッピングなので結構固く、 分解途中にねじをなめてしまい、ねじの滑り止め液を買いにいった関係で 復旧に2週間ほどかかってしまいました。
エクストルーダの分解時にあると良いもの
- トルクスレンチ(T8, T10)
- ねじの滑り止め液
ようやくまともに動き始めた
試行錯誤を繰り返して、なんとかプリントできるようになってきたので 得られた知見を箇条書きにしてみました。
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(今使っているフィラメントは)200℃+Fan100%固定(ここ重要)くらいが適温
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ノズルを熱した状態でフィラメントを送り込んだとき糸状になって出てくる程度が適温
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ノズル温度が高すぎるとフィラメントが出てくる際にノズルの表面に広がる
(はんだごてのこて先にはんだをのせたように広がる) -
温度が高い状態(220℃くらい)で運用すると焦げやすく、またノズルの手前で詰まりやすい
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エクストルーダ、ノズルまわりをクリーニングしてからトライすると比較的出力が安定し、ファーストレイヤーが不安定になる問題もクリーニングで解消した
(ファーストレイヤーの問題はFanも影響しているような気がする) -
InFill部分のプリント速度を落としてやると安定する印象
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ノズルをクリーニングする際はノズル入り口側のフィラメントを1.7mm程度の針金を使って取り除いたあと、エクストルーダをJOGで180℃程度まで暖めてから取り外し、ピンバイスと0.3mmドリルor針金をノズルの先から突っ込んでやると簡単
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頻繁にトラベル(フィラメントを出力せずにエクストルーダが移動する)状態が発生するときにFeederのerode問題が発生しているような気がする
erode問題の詳細
<http://forum.fabtotum.cc/showthread.php?1708-Printer-does-not-print-feeder-
quot-disengages-quot-filament-stops-extruding-head-clogged&highlight=erode>
いろいろ試して一番大きかったのは、同じ温度でもFan70%とFan100%では 温度分布が異なるためか安定感が違うということでした。
推測ですが、同じ200℃設定でもFanが強いほうが 高温の(フィラメントが柔らかくなる)範囲が狭くなります。 その結果ノズルからフィラメントを押し出すために必要な圧力が低くなるので フィーダのdisengage問題が落ち着いたようです。
これ以上やるならフィーダの分解+改造が必要なので、とりあえずこの設定で運用を続けてみます。